中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

【中学受験】成功に導く親から子どもへの魔法の言葉

今回は、タイトルどおりの内容です。

そんな魔法の言葉なんてないよ。

そういわずに、最後までお読みください。

子どもは頑張っている

まず冷静に考えてみましょう。

今お子さんが取り組んでいる勉強量についてです。

みなさんが同じ年代の小学生だった時代、今のお子さん以上に勉強していましたか?

「そんなの当たり前だ。私のほうがもっと勉強していた!」

胸を張ってそう言える方は、それをお子さんにそのままぶつける前に、最後までお読みください。

「いやいや、私の頃よりはるかに勉強している」

そう思った方は、お子さんに半歩、近づくことができました。

日ごろ、生徒達に圧をかけ続けている私ですが、心の中ではいつもこうつぶやいています。

「すごいぞ!」

「よくやってきたな!」

「こんなに勉強しているなんて」

「来年までの辛抱だからな」

そうです。

中学受験生の子どもたちがやっている勉強量は「異常」なのです。

よく、私立中高一貫校から東大に進学した子たちが言っていますね。

「人生で一番勉強したのは中学受験の時だった」

その通りだと思います。私の目から見ても、少なくとも高校入試の受験勉強をしている子たちよりははるかに多くの勉強をしています。

こんなことを言うと怒られてしまいますが。

高校受験の中学生たちは、何と中3夏まで部活をやっているのです。「高校受験に備えて、中3の夏に引退するのが普通」なんだそうです。

さらに、学校での勉強が高校受験にある程度つながっている中学生とは異なり、小学校での勉強は中学受験に全くつながっていません。

そんな中で夜まで塾で頑張り、日曜も朝から晩まで頑張り、スマホもいじらなければYouTubeも見ず、帰り道にスタバにも立ち寄らず、カラオケにも行かず、ただただひたすら勉強に全てをささげています。

まずはこの現実を見てあげてください。

 

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子どもは困っている

いくら勉強しても勉強しても、成績は上がりません。順位も上がりません。それどころか下降線を描く場合もあります。

 

いったいどうしたら成績は上がるのか?

いったいどうしたら順位は上がるのか?

いったい何を勉強すればいいのか?

どうしたらミスが減るのか?

どうしたら覚えられるのか?

どうしたら解けるようになるのか?

 

こうした子供たちの悩みを、苦しみを、心の声を聴いてあげてください。

「勉強しなさい!」

こういうのは簡単ですが、そこに子どもたちの悩みに向き合う気持ちはありましたか?子どもたちの悩みを解消するアドバイスはありましたか?

 

子どもは受かりたいと思っている

親よりも誰よりも、子ども本人が強く願っています。

子ども自身の未来ですから。

子どもだって合格したいのです。

そこから広がる未来を思い描いているのです。

「やる気あるの?」

「そんなんじゃどこも受からない!」

そうした言葉がどれだけ子どもたちを傷つけることか。

最初は親に言われてはじめた受験勉強でしょう。

しかし、受験学年ともなれば、彼らもきちんと自覚しています。

 

子どもは逃げ出したくなっている

目の前に二つの道があり、一つは辛く苦しい上り坂、もう一つは楽な下り坂。

そこで常につらいほうの道を選んできた。そう胸を張っていえる方はどれだけいるでしょう。

因果関係についての多少の経験を積み、楽な道を選ぶことの問題など百も承知である大人ですら、つい選ぶのは「楽な道」です。

まして子どもです。

受験勉強というつらい勉強から逃げ出したくなって当然です。

それを非難する資格は我々大人にはありません。

 

子どもは親の期待に応えたいと思っている

子どもたちが、逃げ出したくなる受験勉強から逃げない理由はたった1つです。

親の期待に応えたいのです。

親にほめてもらいたいのです。

親に喜んでほしいのです。

そうした子供たちの心の動きをわかっていたのなら、「そんなに勉強が嫌なら受験なんてやめてもいいのよ」「あなたが塾に行きたいっていったんでしょ」「自分で選びなさい」などという突き放した言葉が出ないはずですね。

 

 

魔法の言葉

そうしたことがわかっているのなら、親が子どもにかけるべき言葉はたった1つです。

 

一緒に頑張ろう

 

子どもが壁にぶつかったとき、つらくなったとき、苦しいとき、悩んだとき、どうしていいかわからなくなったとき、横を見れば常に親が隣にいる。

それがどれだけ子どもを助けるのかわかりません。

 

中学受験という過酷な試練を乗り切るために大切なのは、親子のチームワークです。

親が子どもに命令してやらせるのでもなければ、子どもに頼み込んでするものでもありません。

 

一緒に頑張ろう

 

これが私が考える「魔法の言葉」です。

 

 

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