入試は何が起こるかわかりません。雪による電車遅延! そんなときに慌てないためにできる事前準備があります
2023年2/10に大雪警報が出たのを覚えていますか?なんとその日は、首都圏私立高校入試の本番でした。なのにまさかの雪!
各学校は予定通りの試験実施だったようでしたが、さぞかし慌てたご家庭も多かったと思います。
また、寒さ対策も重要です。コロナ以前には、入試本番の朝、生徒の受験校の校門前で生徒に最後の激励をするのが恒例でした。生徒が受験に訪れるより前、つまり朝の6時台から校門の前に立ちます。
正直、非常に寒いです。
過去50年間の2/1の朝7時の平均気温は1.7度となっています。
寒いわけです。
しかし、最近は暖冬のため、以前ほど寒くはなくなってきたようです。
ここ30年で平均をとると、朝7時の平均気温は3.4度となっていますので、確実に温暖化は進んでいるのですね。
1979年の2/1に、最低気温7度、最高気温17.6度という異常気象がありましたが、そこまでとはいわないものの、受験生にとってだいぶたすかります。
しかしながら、気象ばかりは予測ができません。
入試本番で雪になるリスクは常に計算しておかねばなりません。
1.公共交通機関しか使わない
毎年同じ注意をするのですが、校門前に立っていると、かならず父親が運転する自家用車から降りてくる親子を見かけます。もしかして学校から1キロ以内に自宅があるのかもしれませんが、そうでなければリスクしかありません。
公共交通機関が遅延した場合は、学校側も試験時間等を配慮してくれる可能性がありますが、自家用車やタクシーで渋滞のため遅刻しても門前払いになるだけです。
2.複数の登校ルートを確認する
これも当たり前の話で恐縮ですが、実際の試験と同じ時間帯に、自宅から学校まで複数のルートで行くテストまでしているご家庭は少ないです。
スマホのルート検索をするだけで済まさずに、事前に登校テストをすることを推奨します。その準備が、いざという時の安心感を生むからです。
3.雪用の靴を用意しておく
悪いことはいいません、スタッドレスタイヤならぬ、雪対応シューズの準備をしておきましょう。試験当日に滑ってころんで利き腕を痛めるリスクを考えれば安い投資です。
しかも、志望校に合格した後のご褒美スキー旅行にも役立ちます。
また、簡易的ではありますが、こんな商品もあります。
普段の靴の上に装着する、まあタイヤチェーンの靴版といった商品ですね。
写真の左のものは、ごつくて効果も確かですが、なにせ脱着に手間取ります。ゴムを引っ張って靴にかぶせるのに腕力が必要です。家を出るときは良いですが、駅で脱着することを考えるとためらってしまいます。
右の商品はかなり簡易的なものです。何もないよりは良いですが、これだけに全てを委ねるのは考え物です。帰りに雪が降るかもしれないときの保険と考えましょう。
4.学校もよりのホテルを予約する
これが一番良い対策です。
仮に雪が降らないとしても、当日朝に混んだ電車で行くよりも楽ができます。
また、小学生は電車やバスに乗りなれていない子も多いものです。試験当日に電車に酔ってしまい、青い顔をして試験会場に現れた受験生を何人も見てきました。
前泊したホテルで、優雅に朝食を食べてから試験会場へ歩いて向かうのは良いですね。
ただし、学校最寄りのホテルはけっこう早くから予約で埋まります。
早めの受験校決定とホテルの予約は必須です。
また、ホテルへの前泊にはもう一つの利点があります。
早朝に試験会場に子供を送り届けた後、昼頃に子供を迎えに行く間の親の待機場所が作れるのです。
チェックアウトタイムを延ばしておけば、親はゆっくりホテルでゴロゴロできます。
子供を出迎えてホテルでランチしてから帰宅。これくらいの余裕は欲しいですよね。
過去には、学校近くのカラオケボックスを予約しておいて、子供を送ったあとは昼まで歌いまくったという母親もいました。いったい何を歌ったのかは不明です。
前泊の重要性については、別記事でも書いています。
午後入試への対応
親の焦りは子供に伝染する
このことを肝に銘じる必要があります。
「雪で電車が遅れた。試験に間に合わない! どうしよう?」
焦りは必ず子供に伝わります。
そうならないためにも、万全の準備をするのが親の務めだと思います。