※この記事の初出は2023.11.22です。2024.11.06にUPDATEしました。
「本を読みなさい!」
こう声掛けする親は多いですね。
でも、本なら何でも読めばよいというものではありません。
この記事では、小学生が読むべきでない本、中学生になったら読むべき本について紹介します。
小学高学年で読んでほしい本については、こちらの記事で書きました。
小学生が読んではいけない本
普通に出版され、そして売られている=買われている本について、「読んではいけない本」扱いするのも失礼な話ですよね。ここで言いたいのは、「頭脳が発達する大切な時期に読むのは時間の無駄である本」「読むことで悪影響があるかもしれない本」といったほどの意味で考えていきます。
例えば、映画・テレビで考えてみてください。
小学5年生にもなって、「おかあさんといっしょ」「アンパンマン」などにかじりついていたらどう思われますか?
あるいは、R18のスプラッター映画にばかり夢中になっていたら、心配ではないですか?
ファンタジーの翻訳者として知られるノートルダム清心女子大学名誉教授の脇明子先生の著書「読む力は生きる力」によると、以下の2種類の本は子供に悪影響があるそうです。
〇「人気シリーズ」
脇先生曰く、「変な主人公が、変な人たちと出会い、変な出来事が起き、よくわからないうちに大団円、神経がまひしてきそうな」話だそうです。
小学生に大人気のシリーズがいくつかあるそうなのですが、私もよくわからないので小6男子に聞いてみたところ、「かいけつゾロリとか?」と教えてくれました。
何人かの小学生にリサーチしたところ、「ぞくぞく村のミイラのラムさん」だとか、「おばけマンション」だとか言った名前があがりました。小学生低学年のときに夢中になる子が多いそうです。
残念ながら(幸いにして)私は読んだことが無いのでコメントする立場にはありませんが、脇明子先生の言葉を借りると、「子どもたちの想像力、読書力をどんどん低下させて」いくそうです。
もっともこれらの本が面白さのみを追求しているのは、絵本と普通の本の橋渡しの役割としてなのだとか。
マンガよりはマシ、といったことなのでしょうか。
ただし「マシ」だというだけであって、こうした本に夢中になっているから「わが子はたくさん本を読んで偉いわ」と勘違いしてはいけません。
〇「名作のダイジェスト本」
「若草物語」「トム・ソーヤの冒険」「ハイジ」「小公子」といった名作が、子供むけダイジェスト本になると本の良さが失われてしまうと脇先生は言っています。
書店に行くと、この手の名作ダイジェスト本シリーズが、イラスト入り・大きな活字・フリガナ付きでたくさん並んでいます。名作だから、とつい子供に与えがちですが、一度読み通してみてください。みなさんが知っている物語とは似ても似つかないほどの「あらすじ本」であることがわかるでしょう。もう少し待って、大人向けの原作(翻訳)が読めるようになってから与えるべきだと思います。
脇先生があげられたのは上記2種類ですが、これに私もいくつか付け加えたいと思います。
〇ライトノベル
通称「ラノベ」というものですね。
「転生したらスライムだった件」
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」
ネットで検索してみると、このようなタイトルがあふれています。どれも可愛らしさを強調した少女漫画風の表紙です。
また、タイトルがやたらに長いのも特徴です。
「「(この世界はもう俺が救って富と権力を手に入れたし、女騎士や女魔王と城で楽しく暮らしてるから、俺以外の勇者は)もう異世界に来ないでください。」
これがタイトルだそうです。
また、多くがアニメ化されているのも特徴です。
アニメの原作として書かれたものなのか、人気が出たからアニメ化されたのかまではわかりません。
異世界に転生?するストーリーがやたらに多いですね。これはゲームの影響なのでしょうか。
脇先生の言われる「変な主人公が、変な人たちと出会い、変な出来事が起き、よくわからないうちに大団円、神経がまひしてきそうな」話にあてはまりそうです。
これらについても、私は一冊も読んだことがないので語る資格はありません。
夢中になってライトノベルを読んでいる中学生の生徒の様子を観察しました。ページをめくる手が早い! 眼球がせわしなく上下し、ページを高速でめくっていくのですね。
速読です。
あっという間に読み終えていたので、感想を聞いてみました。
「おもしろくて、なんか夢中になって読んじゃうんだよね。読んでいる間はいろいろ考えなくてすむし」だそうです。同級生の様子を聞いてみました。
「クラスでラノベ読んでる人はそんなにいない気がする。ゲームやってる子のほうが多い。あとはYouTubeとかかな」
「でも、そろそろ読むのは恥ずかしい気もする。先生はいい顔しないし」
なるほど。昔でいうと、漫画の代替なんですかね。そういえば私も中学生のころは、何種類もの漫画雑誌が発売日とともに教室で回し読みされていたものでした。それがライトノベルに流れたとすると何となく理解できます。ゲーム派とラノベ派に分かれているというのもおもしろい。どちらも、夢中になって時間を忘れる、という共通点があるのですね。
暇つぶしとしてはよいのでしょう。でも、想像力・読書力がつくとはとても思えません。
最後に、その生徒からアドバイスがありました。
「あっ、けっこうエロい内容あるから、小学生は読まないほうがいいかも」
だそうです。
〇大人に人気のファンタジー
「星の王子様」
「かもめのジョナサン」
こういったあたりでしょうか。児童向けに見えて、大人を対象として書かれた本は、子供にはすすめられません。他にもあるのでしょうが、私自身が嫌いなジャンルなもので、この2つしか読んだことがありません。そこで知人に聞くと、「リトルターン」とか「アルケミスト」とかタイトルをあげてくれました。なんでも、心が折れそうなときに何度も読み返して力がもらえた本なのだそうです。
わかりました。私はそういう繊細なメンタリティを持ち合わせていない、だから嫌いなんですね。
もう一冊、ここに付け加えようかどうしようか迷ったのですが、やはりあげてしまいます。
「銀河鉄度の夜」
実は私自身、小学生の時に読んで大嫌いな本でした。その後大人になって再読しましたが、やはり好きになれませんでした。そしてこの記事を書くためについさっき読み直してみたのですが、ダメでしたね。
しかし、大人の熱烈なファンが多い作品ですので、ここにとりあげると、そうした方々に怒られそうですね。すいません、濁りきった私の感性には響かなかったというだけです。
私が小学生にすすめたくない理由は以下の5点です。
〇いわゆる「夢オチ」である点
〇情景描写が独特すぎる点
〇論理構成が破綻している点
〇「死」が未消化な形で扱われている点
〇作者の宗教観が色濃く反映されている点
どう考えても、これは大人になってから読むべき本です。小学生に「ねっ、感動するでしょ!」と読ませる本ではないと思うのです。
同じく大人にもファンが多いファンタジーですが、ミヒャエル・エンデの「モモ」のほうがお勧めできます。こちらは、明らかに子供を対象として書かれています。
中学生でよむべき本
読書=教養
私は、中学入試を迎える生徒に最後に必ずこうアドバイスします。
『 合格したあとに必ず守ってほしいことが3つあります。
一つ目は、両親に感謝すること。みなさんがここまでこられたのは、周囲、とくにご両親の応援があってこそです。受験生として恵まれた学習環境で学ぶことができたのも、すべてご両親のおかげなのです。たしかに試験に挑み合格を勝ち取ったのは君たち自身の力ですが、それが自分一人で成し遂げられたことだなどと思いあがってはいけません。少し気恥しいかもしれませんが、一度、ご両親に感謝の気持ちをきちんと伝えましょう。
二つ目は、英語学習にすぐに取り組むこと。今までは受験勉強で手一杯で、英語を学ぶ余裕がなかった人が大半ですね。でも、私立(国立)中学に進学するとそうはいきません。帰国生でもないのに、小6ですでに英検準1級を取っているような猛者がごろごろしているのです。2月3月の2か月間は、みっちりと英語に取り組んでください。もちろん4月からも同様です。
三つ目は、本を読むこと。読書はみなさんの心を豊かにします。本を読むことでしか得られないものがたくさんあるのです。できるだけ良い本をたくさん、とにかく読みまくってください。 』
受験を控えて浮ついた彼らの心にどれくらい届いているかはわかりませんが、毎年このように話をしているのです。
読書量=教養の深さ、これは間違いありません。
アメリカのとある調査によると、アメリカ人の標準的な語彙数は以下のようになっているそうです。
10歳: 1万語以上
高校卒業: 3万語
読書好き:5万語
一流大学卒業: 10万語
そして、NYのスラムで暮らす大人の語彙は、5000~1万であったという研究もあります。
たしかに、10歳児レベルの語彙があれば、日常会話には不自由しません。しかし、教養ある大人とみなされるためには、その10倍もの語彙が必要となるのですね。
欧米英語圏の小説を読んでいると、聖書やシェイクスピアのフレーズが普通に引用されているのに気づきます。聖書やシェイクスピアに親しむのが基礎教養なのです。
日本においてシェイクスピアに相当する作品が何かはわかりませんが、源氏物語や枕草子、平家物語や方丈記、万葉集・古今和歌集・新古今和歌集、江戸時代なら松尾芭蕉、明治以降なら森鴎外や夏目漱石、こうした作品を読むことで語彙が増えるのは間違いありません。それが教養の第一歩なのだと思います。
「富士には月見草がよく似合う」もちろんこれは太宰治の「富嶽百景」にある有名なフレーズですね。
例えば朝顔を見ていたら遠くに富士山が見えたとして、「富士には朝顔がよく似合う」とわざとつまらぬジョーク(ジョークですらないですが)を言ったとしましょう。そこは、「それは月見草でしょ!」と突っ込んでほしいじゃないですか。それを「ふうん」とスルーされたり、「本当だね」と同意されたら、少し寂しいと思いませんか。
江戸時代には、庶民の間で地口という、まあ駄洒落のような言葉遊びがはやりました。
「水汲む親父秋の夕暮れ」
これは百人一首にある良選法師の歌「さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづくもおなじ 秋の夕ぐれ」からきていますね。
「しづ心無く髪の散るらむ」
これはわかりやすいです。同じく百人一首にもある「古今集」の紀友則の歌 「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」ですね。
まあ意味もないくだらない言葉遊びではありますが、江戸時代の庶民の教養の一端がうかがえておもしろいと思います。
では、読むべきなのはどのような本なのでしょうか。
読むべき本
中高一貫校に通う中2の生徒が、これから読みたい本のリストを作っていたので、紹介します。学校の先生に聞いたり国語便覧を参考にして、自分で作ったそうです。
〇芥川龍之介『蜘蛛の糸』『杜子春』『トロッコ』『歯車』『河童』
『鼻』『羅生門』『地獄変』
〇森鴎外 『山椒大夫』『高瀬舟』『舞姫』『阿部一族』
〇夏目漱石 『坊ちゃん』『三四郎』『こころ』『吾輩は猫である』
『それから』『草枕』『門』
〇志賀直哉 『城崎にて』『暗夜行路』『清兵衛と瓢箪』
〇川端康成 『伊豆の踊子』『雪国』『古都』『掌の小説』『山の音』
〇三島由紀夫 『金閣寺』『潮騒』『仮面の告白』『宴の後』
『豊饒の海』『憂国』『鹿鳴館』
〇有島武郎 『或る女』『カインの末裔』『生まれいづる悩み』
〇島崎藤村 『破戒』『夜明け前』『若菜集』
〇太宰治 『人間失格』『斜陽』『富嶽百景』『御伽草子』『ヴィヨンの妻』
『女生徒』『津軽』『走れメロス』
〇井上靖 『氷壁』『天平の甍』『敦煌』『しろばんば』
『おろしや国酔夢譚』『あすなろ物語』
〇山本周五郎 『樅の木は残った』『赤ひげ診療譚』『さぶ』
『青べか物語』『季節のない街』
〇菊池寛 『恩讐の彼方に』『忠直卿行状記』『父帰る』
〇幸田露伴 『五重塔』
〇尾崎紅葉 『金色夜叉』
〇樋口一葉 『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』
〇武者小路実篤 『真理先生』『愛と死』『おめでたき人』
〇二葉亭四迷 『浮雲』『其面影』
〇横光利一 『日輪』『機械』『蠅』
〇井伏鱒二 『黒い雨』『山椒魚』『ジョン万次郎漂流記』『屋根の上のサワン』
〇遠藤周作 『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『深い河』
〇幸田文 『こんなこと』『おとうと』『父』
〇宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』
〇永井荷風 『墨東奇譚』
〇泉鏡花 『高野聖』
〇坪内逍遥 『小説神髄』
〇田山花袋 『蒲団』『田舎教師』
〇徳田秋声 『あらくれ』『黴』
〇国木田独歩 『武蔵野』『抒情詩』
〇徳富蘆花 『不如帰』
〇谷崎潤一郎 『痴人の愛』『細雪』
〇山本有三 『路傍の石』
〇堀辰雄 『風立ちぬ』
〇梶井基次郎 『檸檬』
〇中島敦 『山月記』『李陵』
〇大岡昇平 『野火』『俘虜記』
〇 阿部公房 『砂の女』『壁』
〇大江健三郎 『死者の驕り』『ヒロシマ・ノート』
〇開高健 『パニック』『裸の王様』
〇北杜夫 『どくとるマンボウ航海記』『夜と霧の隅で』『楡家の人々』
〇五木寛之 『青春の門』
〇井上ひさし
〇向田邦子
〇村上春樹 『羊をめぐる冒険』『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』
『色彩をもなたい多崎創と彼の巡礼の年』
〇村上龍 『限りなく透明に近いブルー』
〇浅田次郎 『鉄道員』『蒼穹の昴』
〇阿刀田高 『旧約聖書を知っていますか』『ギリシャ神話を知っていますか』
〇石牟礼道子 『苦海浄土』
〇尾崎一雄 『暢気眼鏡』『虫のいろいろ』
〇小林多喜二 『蟹工船』
〇坂口安吾 『堕落論』
〇沢木耕太郎 『深夜特急』『一瞬の夏』
〇中勘助 『銀の匙』
〇日野葦平 『麦と兵隊』
〇萩原朔太郎 『月に吠える』『青猫』『氷島』
〇高村光太郎 『道程』『智恵子抄』
〇室生犀星 『抒情小曲集』『愛の詩集』
〇三好達治 『測量船』
〇中原中也 『羊の歌』『在りし日の歌』
〇山村暮鳥 『風は草木にささやいた』
〇北原白秋 『墨集』
〇与謝野晶子 『君死にたまふことなかれ』
〇斎藤茂吉 『光』
〇若山牧水 『海の声』『路上』
〇木下利玄 『銀』
〇夢野久作 『ドグラマグラ』
〇フランツ・カフカ 『変身』『審判』『城』『アメリカ』
〇カミュ 『異邦人』
〇ゲーテ 『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』
〇ゴーゴリ 『外套』『検察官』
〇ヴェルレーヌ 『呪われた詩人』『叡智』
〇ヴァレリー 『魅惑』
〇イプセン 『人形の家』『民衆の敵』
〇アポリネール 『アルコール』
〇サルトル 『壁』『自由への道』『汚れた手』
〇アンドレ=ジード 『背徳者』『狭き門』
〇シェイクスピア 『ハムレット』『リア王』『ロミオとジュリエット』
『オセロー』『お気に召すまま』
〇バーナード・ショー 『悲しみの家』『シーザーとクレオパトラ』
〇ジョン・スタインベック 『二十日鼠と人間』『怒りの葡萄』
〇サマセット・モーム 『月と6ペンス』
〇アーネスト・ヘミングウェイ 『日はまた昇る』『武器よさらば』
『誰がために鐘は鳴る』『老人と海』
〇スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
〇ドストエフスキー 『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』
〇ヘッセ『車輪の下』
〇メルヴィル 『白鯨』
〇パール・バック『大地』
このリストを見て、私はほっとしました。
どれも私も中高生のころ読んだことのある本ばかりですし、この年代の子にぜひ読んでほしい本でもあります。外国物が少々薄いですが、翻訳者によってもだいぶ変わりますからね。まずは日本物を重点的に読むというのは正しいと思います。最近の作家は読まないのか気になりましたが、リストにはあげていないけれど、浅田次郎のエッセイとか宮部みゆきの江戸時代物は大好きでよく読んでいるそうです。どちらも文章の達人ですから、とてもよいと思います。
どれくらい読了したのかたずねると、4割~5割くらいだとのこと。感想をたずねると、面白いものも多いが、読みにくい本もあると言っていましたね。国木田独歩の武蔵野と、ジイドの狭き門、それからゲーテの若きウェルテルの悩みは、読みにくかったそうです。武蔵野にくらべれば、小林多喜二もサルトルもドグラマグラも楽勝だったとか。
おそらくは、時代背景が違いすぎることと、まだ読むのにふさわしい精神年齢に達していない、ということなのでしょう。
でも、背伸びした読書、私は良いと思います。その背伸びが生徒の心の成長を促すに違いありません。
ただ、そもそもほとんど書店で見かけないので、探すのが大変だとぼやいていました。古本屋で岩波文庫は見かけるけれど、あまりに字が小さすぎてさすがに読みたくないそうです。
そうだったかな?と思い書棚の岩波文庫を手に取ると、たしかに字が小さい! もはや私には判読不可能です。
生徒の話を聞いたあと、書店を探索してみると、たしかに名作は姿を消していました。アマゾンで調べてみても、絶版が実に多い。これは文化の衰退だと思います。
おまけ・・・早読系本について
早読系本とは、今私が命名した分類です。
SF・ミステリー・時代物・冒険物・青春物等、「面白さ」を最優先した小説のことです。
とにかく先が気になり、夢中でページをめくってしまう、そしてあっという間に読み終わってしまう、そんな本を「早く読み終わってしまう本」ということで「早読系本」と名付けてみました。
私も大好きで、よく読みます。
ジェフリー・アーチャーなど大好物で、彼が来日した講演会にも行ったほどです。
しかし、小中学生にはすすめられません。
あきらかに「大人」対象に書かれたものだからです。
もちろん、中には、中学生に薦めたいものもありますね。
私なら、このあたりを薦めてみたいかな。
・コナン・ドイル「シャーロックホームズ」
他にもまだまだありそうです。
これらについては、まず親が読んだものの中から、ぜひ子どもにも読ませたいと判断したものだけを薦めるようにしてください。
私の基準は、「単に面白いというだけではない何か」がある小説というものです。
もっとも、大人と子どもの感性は違いますので、だいたいは子どもは「おもしろくなかった」といいますが。