今回は、女子の進学先について夢をふくらませてみます。
※あくまでも私の個人的な見解(≠偏見)に基づく記事ですのでご容赦ください。また、載せている情報も不正確なものがたくさんあります。すいません。
第一志望としてよくあがる学校
桜蔭・女子学院・渋渋・渋幕・豊島岡
この5校は、女子の志望校をうかがっていると、第一志望の学校としてよく名前のあがる最難関校です。
サピックス偏差値60以上で抽出しました。
桜蔭 S-63
渋渋 S-62
女子学院 S-61
早稲田実業 S-60
渋幕 S-65
豊島岡 S-62
慶應湘南藤沢 S-60
広尾学園医進サイエンス(午後) S-61
慶應中等部 S-65
筑波大附属 S-63
都立小石川中等教育 S-60
単純にサピックスの偏差値で60以上の学校を並べるとこうなっています。
男子校編と同様の基準で学校を抽出しました。
◆進学校(大学付属ではない)
◆高偏差値(第一志望の学校)
さらにこの条件も男子同様に考えました。
◆募集定員の少なすぎる受験(午後入試等)は外す
そうすると、早稲田実業・慶應湘南藤沢・慶應中等部を外すことになります。大学付属の学校については、別の機会に書きたいと思います。
また、都立小石川中等教育についても、私学とは同列に論じにくいので、別の機会に譲ります。
広尾学園医進サイエンスの㏡午後受験は募集定員が少なすぎます。わずか35名です。しかも午後設定のため、午前中に他校(渋谷渋谷が多そう)を受験した上位層がこぞって受けるため、偏差値計算が狂います。
筑波大附属もよい学校だとは思うのですが、女子の定員が40名ほどなので今回は検討から外しました。
募集定員が少ないと、入試で大番狂わせが起きやすいのです。
豊島岡は、3日と4日は40名ずつですが、㏡に160名の定員で募集します。最近は1日に桜蔭を受験した生徒がこぞって受ける印象がありますね。
偏差値60で切ると、雙葉が洩れますね。しかし第一志望にする生徒の多い学校です。
雙葉 S-58
洗足学園 S-58
58までを基準にするとこの2校が入ってきます。
入れることにしましょう。
それにしても洗足はずいぶん上がりましたね。6年前は53でした。
フェリス・白百合といった、第一志望として名前のよく上がった学校も、今はだいぶ下がっています。
フェリス S-53
白百合 S-53
といったあたりです。第一志望とする方の多い学校ですが、今回はシンプルに偏差値だけでセレクトすることにします。
東大現役合格率
女子校でこれを話題にするのは酷ですね。
ベスト20に入る学校は2校しかないからです。
1.聖光 37.55% (86/229)
2.灘 32.57% (71/218)
3.開成 29.10% (117/402)
4.桜蔭 23.21% (52/224)
5.栄光 20.22% (37/183)
6.渋渋 18.56% (36/194)
7.日比谷16.40% (52/317)
8.駒東 15.86% (36/227)
9.西大和15.54% (53/341)
10.渋幕 14.78% (51/345)
11.浅野 14.45% (37/256)
12.海城 13.29% (42/316)
13.麻布 12.75% (38/298)
14.久留米大学附設12.32% (25/203)
15.ラ・サール12.06% (24/199)
16.筑附 12.02% (28/233)
17.女子学院 11.85% (25/211)
18.武蔵 11.70% (20/171)
19.横浜翠嵐 10.69% (37/346)
20.早稲田 10.49% (32/305)
ベスト50まで広げると、これらの女子校がランクインしています。
27.豊島岡 6.13% (22/359)
29.洗足学園 5.88% (14/238)
34.鴎友学園 5.08% (12/236)
47.雙葉 3.93% (7/178)
東大という指標については様々なご意見があろうかと思いますが、少なくとも2桁の現役合格者を出している学校というのは評価したいと思います。
◆東大を受験し合格するレベルの生徒がそれだけいた
◆そうした生徒に応える授業・教師であった
以上2点が想定できるからです。
鉄緑会の在籍者比較
鉄緑会のHPによるとこうなっていました。
(2024年5月現在)
開成 1119 名
桜蔭 890 名
筑駒 597 名
麻布 512 名
海城 509 名
駒東 330 名
筑附 439 名
豊島岡 457 名
女子学院 292 名
雙葉 260 名
渋幕 303 名
渋渋 273 名
早稲田 298 名
聖光 114 名
栄光 101 名
桜蔭の生徒数は1410名とのことなので、鉄緑会在籍率は63%です。
豊島岡は1682名とすると、鉄緑会在籍率は27%となります。
女子学院は1347名で計算すると22%です。
雙葉は1095名の生徒数ですので、24%となりました。
意外なのは雙葉です。学校として東大を視野に入れて頑張らせるようなイメージは皆無です。実際にも異なります。
その割には鉄緑会に通う生徒がこんなにいるのですね。
鉄緑会と言う塾は、完全に「東大一直線」塾です。逆にいうと、東大を狙わないのであれば通う必要があまりない塾だと思うのですが。
一瞬、四谷からだと新宿の鉄緑会が近いから? と思いましたが、もっと行きやすい女子学院の生徒の在籍率のほうが低いですからね、わずかですが。
真面目で勉強熱心な生徒が多いだけということかもしれません。昨年は現役で12名が東大に合格していますし、実はこの学校は医学部への進学者数も多い学校です。やはり真面目に勉強する生徒が多いのでしょう。
校風・雰囲気
実は男子より女子の学校選びにおいてはこの点が重視される傾向にあります。
6年間をどのように過ごせるのか、という点です。
やはり、より良い環境で、良い友に恵まれ、良き師匠に指導され、思春期の6年間を過ごしたい。そうした点を重視される場合が多いのです。
さらにご家庭の方針というものもあります。
きちんと娘を管理してほしい、という希望もあれば、自由にさせてほしい、という希望もあるでしょう。またキリスト教の教育を好む方もそうでない方もいると思います。もちろん共学と女子校ではだいぶ雰囲気も異なります。
このような、表面に表れにくい「校風」「雰囲気」については、私にも語ることはできません。なぜなら、私が抱く印象はあくまでも私個人の印象にすぎないからです。こればかりは直接足を運び、子ども・親自身で感じ取っていただくほかありません。
結論
ここでも結論はしごく明快です。
大人になって自分の娘を通わせたい学校
ということですね。
教え子で大学生になった子に会うといつもする質問があります。
「学校どうだった?」
そこで満面の笑みで「すごく楽しかった!」と言ってくれると、こちらも嬉しくなってきます。さらに
「もし自分に娘ができたら通わせたい?」
と尋ねます。そうすると「もちろん!」 と返ってくれば、ああこの子にとってはいい学校だったんだなあ、と安心するのです。しかし、残念ながら、「いやあ、自分の娘にはすすめないな。」と返ってくる場合もあるのです。
さすがに中学受験する段階で、もし自分が母親になったら、などと考えることは無理でしょうが、一時の大学実績や宣伝文句に惑わされずに、長期的な視野にたって学校を選びたいですね。何せ6年間は通うのですから。
と、きれいにまとめたいのですが、それでも「あなたならどの学校を選ぶのか?」と聞かれれば、もちろん答えはあります。
私が女性だったら、あるいは娘がいたなら、通いたい・通わせたい学校ですね。
これはもう、男子以上に、通学時間を重視したいです。したがって、学校の近くに住むのなら、という住む場所の選択に話がシフトします。
みなさんならどの学校がある町に住みたいですか?
私なら千代田区の番町に住んでみたいですね。
私が愛用しているような安売りのスーパー一つありませんので買い物には不自由しそうですが、あくまでも夢ということで。
そうなると、女子学院・雙葉ということになります。
これは学校の良し悪しとは別の話です。
その観点から言えば、今回は残念ながらリストアップしませんでしたが、横浜の山手地区に住んで、フェリスなんていうのも素敵ですね。